私たちが3月にインドから帰った後、モンスーン教室に立ち寄ってくださった
元ムンバイ領事館調査官の義村浩司氏の報告です。

現場ドキュメント  義村浩司
  27日朝教室を見に行きました。

  今回は10時から11時半くらいまでの短い時間でしたが、教室の隅に座って静かに授業の様子を見ていました。この日は残念ながらシスターはみえず、子供達も試験をやっているらしく、始めは10名くらいで後から15名くらいになりました。

  いつもはもう少し多いけれど、教室に参加せずお昼ご飯を食べに来る子供や小さなおとうとなど連れてくる子もいますねご飯だけでも食べさせる方針みたいですね。
  先生達は鉄道の遅れで11時過ぎに教室にみえました。先生の内一人は既に孫が二人いる主婦で、鉄道の駅で19駅、距離で200Km位離れた町から2〜3時間ほど通っているそうで、かなり大変そうでした。ちなみにカーストはブラーミンとのこと。

  背の高い若い女性は未婚で、他の学校では教えておらず、教室で午前中教えるだけだそうです。彼女は鉄道で7駅ほどのところから通っているそうです。教室での授業に関しては、カリキュラムを組むと言うよりは、生徒達が学校で習っていることの補習が中心で、他に音楽や裁縫など。
  生徒達の中にはせっかく配った制服を着てこない子がいて、この日も制服を着てこなかった子に制服を着てくるよう叱って家に帰していました。子供達にとってピカピカの制服は宝物で、大事に家にしまっておき、特別なときに着たりするそうです。
  キッチンでは料理人の女性と少し話しましたが、彼女は「マダム」から頼まれて料理を作りに来ている?多分マダムというのはシスターの事だと思いますが。以前は海外でお手伝いさんとして働いていた様子。けっこう衛生にも気をつけていて、食材も食材箱の中にきれいに整理してしまっていました。

  キッチンの設備に関しては、以前ファンをつけてもらったけど今はもう無くなっていて、夏になると結構暑いとぼやいていました。蛍光灯は接触不良で、ちょっとひねってみたらつくようになりました。

  教室の先生が遅れるときは彼女が子供達に勉強を教えるそうで、今日も先生がくるまでは彼女が数字を教えていました(いつも私が教えているのよねーと愚痴ってました)。子供達は、この日は神妙に文字を書いたりしていました、、、。
   光の教室の「現場ドキュメント」の続きですが、先生曰く、今まで子供達が一番喜んだのが空手の授業だったそうです、次に踊り&音楽、お絵かきや工作はその後だそうです。基本的に体を動かすのが大好きみたいです。

   行ったときに紙飛行機を作って見せましたが、ちょっと難しくて、一部の子供には受けましたが、、、今度行くときはもっと遊べるタコでも作ってみます。

   それと、月曜日のメニューは大豆蛋白(ベジタリアン用の肉の代用品として売られている)とタマネギ、トマトなどの野菜の入ったカレー炒めとご飯でした。味付けはマギーキューブ(チキンや野菜ブイヨンのキューブ)でしており、一応味付けにも気を遣っている様子ですが化学調味料なので、、、。時間を掛けて煮込む様な料理は手間もあり難しいのかも知れません。