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邑久光明園 訪問の報告
 6月3日(土)、本当に久しぶりに岡山県の療養所「邑久光明園」(おくこうみょうえん)に行ってきました。

 十ヶ月ぶりにお会いした園の方々は、以前と変わらず、”あたたかく”おだやかで、島を囲む瀬戸内海の景色も至極平和でした。

 素晴らしい「詩」を通して、光の音符とともに歩んで下さった千島染太郎さんが亡くなって丸3年経ち、少し早い「ご命日」のお参りもさせていただいて、千島さんの古いお写真も拝見。遺された詩を、全て「いただく」という立場になった時から、ずっと、「これ、『私物』にしていいんだろうか」と考え続けてきた私…。お写真の中の千島さんに向かって、心の中で「千島さんの詩を、もっとたくさんの人に紹介してもいいんでしょうか?」と訊いていました。
 「一人静」の詩は、永らく自分と、周りの少数の人のためにしか詩を書かれなかった千島さんが、光明園コンサートで、改めて「歌」として演奏された自作品を聴き、子どものように喜ばれて、「これも歌にしてくれ」と新しく書かれた作品でした。

 このあと、絶唱となった「たんぽぽの絮(わた)」まで、千島さんの詩の世界は、どんどん明るく、透明になっていきました。千島作品に限らず、いのちの深みから沢山詩が生まれています。私たちは、今年、夏の終わりに、そんな詩を「聴く」コンサートを、法然院で行います。

 一つの出会いが新しいたくさんの出会いにつながる…そんな活動をしていきたいと願っています。