光の音符 ムンバイ「光の教室」プロジェクト

〜インドのスラムにハンセン病患者の子どもたちの教室を〜

皆さまのご協力をお願いいたします。

  光の音符は、障害のある人とない人がともに優れた芸術を享受する機会を提供し、音楽を通しての社会のノーマライゼーションの実現に向け、10年間京都を中心に、日本の各地で様々な活動を行ってきました。


  私たちは、2003年度よりインドの貧困や病気の渦中にある子ども達への教育支援事業に取り組んできました。これは、1996年よりコンサートを通して交流を深めてきた日本のハンセン病療養所の人々との協働によって、アジア最大のスラム、インド・ムンバイ市のダラヴイ地区に、ハンセン病患者の子どものための識字教育センター「光の教室」を作るという事業です。この事業はインドのNGOとの共同事業として行われています。
  インド側のパートナーは、ムンバイ市で約30年間にわたってハンセン病医療に携わって来たNGOグループの「ボンベイ・レプロシー・プロジェクト」(BLP)であり、2004年10月にムンバイ市にあるアクウォースハンセン病病院の敷地内にある「モンスーンと陽光(ひかり)の子どもたち」という教室を引き継ぐ形で実現しました。
現在、インドは世界最大のハンセン病患者を有しています。
  WHO続計登録患者数は、344.377人(2003年現在)とされていますが、実際には、農村・スラムには未登録患者が多数存在し、この数は氷山の一角ともいえます。
  患者家族の多くは、差別と貧困から子どもに公教育すら受けさせられない状況にあり、世界各国のNGOが子ども達のために様々な活動を展開しています。その中で、なぜ音楽で活動してきた「光の音符」が、インドの子どものために教育支援活動を始めるのか−−

   −−それは、10年間様々な施設や病院で出張コンサートを重ね、音楽による人々のつながりを実際に経験し、一市民の思いのこもった行為がつながっていく過程で、大きな可能性とエネルギーが生まれることを知ったからであり、このような市民ひとりひとりの等身大の国際交流が、今の不安な世界の中にあって非常に大切だと感じるからです。
  同時に、私たちは、日本のハンセン病回復者の人々が世界の子どもとつながる機会も生み出したいと心から願っています。
  日本のハンセン病回復者の人々、大人、青年、子ども、様々な人々の力を、私たちは音楽によって集めていきたいと願っています。現在のような世界情勢にあって、ひとりひとりの力を集めての、次世代を担う「子ども」への教育支援は、どのように小さい形であっても意味があることではないでしょうか。
  この教室は、2004年10月に本当に小さな形で40人の子どもを対象にスタートしました。インド側のパートナーであるNGO「BLP」は、ハンセン病専門のお医者さんであるため、子どもたちには月1度の健康診断が施され、症状によっては投薬も行われます。栄養状態の悪い子どもたちのため、簡単な給食も出されます。
  光の音符「ムンバイ『光の教室』プロジェクト」は、貧しさや病気から学校に通うことの出来ない子どもたちに、母国語の読み書きなどの「識字教育」を行う事業ですが、同時に子どもたちを公教育につなぐ事業でもあります。それは、日本の人々からの協力によって、子どもたちがこの教室の授業の後で、公立学校や職業訓練校に通える環境を作ることを意味します。
  私たちはいつかこの教室が、日本のハンセン病回復者の人々と社会の人々をもつないで、日印の草の根の人々の交流のシンボルとなる日まで、根気づよく楽しくこの事業を継続していこうとしています。
あなたのご支援を、心からお待ちしています。
ご支援の方法
ご支援、ご協力の方法にはいくつかの方法があります。
お気持ちに合わせてお選びください。
1.子どもたちの「奨学資金」をご協力いただける方を求めています

   1人の子どもが1年間、公立学校に通うためには約1万円の学費がかかります。

   1年分、または数年分まとめて学費としてお振り込みいただけましたら幸いです。

 ※注)スラムでは、常に家族単位で移動(時にはデリーなど遠方への移動)が行われています。一人の子どもをずっと追いかける事は現実的ではなく、1対1の里親というのは現状では大変難しい状態にあります。従って、奨学資金は、教室に定期的に通って来ている子どもたちに対する公立学校の制服支給、学用品の支給など、不特定を対象とする形を取っています。趣旨をご理解の上、ぜひともご協力をお願いいたします。
   
2. この事業を日本において進めていくために、

     プロジェクト「支援費」として皆さまのお力添えをお願いいたします。

      金額は、おいくらでも結構です。
3. 光の音符の会員となっていただく方法
  
  こちらは、より幅の広い支援となります。もし、「インドの子どもたち」を対象に据えて支援したいと思われる場合は、1あるいは2を選んでいただく方が良いかと思います。
↓連絡先及び支援の振込先はこちら↓